提供:完実電気株式会社
【価格.comプロダクトアワード2018】でオーディオ部門大賞を受賞したBang & Olufsen「Beoplay E8」の後継機種、「Beoplay E8 2.0」のレビューです。
B&O(バングアンドオルフセン)といえば、デザイン性が優れた高級オーディオメーカーという認識の方も多いと思いますが、実はそれだけではないんですよね。肝心な音質面でもかなり支持されており、レビューは軒並み高評価。世界中から愛される超人気メーカーなんです。
そんなB&Oから発売されたばかりの「Beoplay E8 2.0」ですが、大ヒット商品となった「Beoplay E8」からどのくらいグレードアップしているのでしょうか?
ここでは外観から機能、実際に使ってみた「いいところ、悪いところ」を含め、音質、使い勝手など、徹底レビューしていこうと思います。
B&O「Beoplay E8 2.0」実機レビュー
先日発売されたばかりの「Beoplay E8 2.0」ですが、前機種「Beoplay E8」に搭載されていた
- 完全ワイヤレスイヤフォン
- 周囲の音を聞ける「Transparency Mode」機能
- 5.7mmダイナミックドライバー
- NFMIペアリング
- タッチコントロール
- Beoplayアプリ対応
はそのままに、
- Qi( チー)に準拠したワイヤレス充電に対応
- 最長12時間の再生時間から16時間に
- IP54防塵防滴基準に対応
- 充電ケーブルが「micro USB」から「USB-C」に変更
- 充電ケース外観の変更
このような、充電ケースをメインとしたアップグレードを遂げています。
イヤホン本体については、元々ついていた防塵防滴機能が「IP54」に進化。引き続き「Comply Sport イヤーピース」も付属していますので、スポーツやエクササイズ時にも本格的に使えるようになりました。
仕様・付属品
仕様
製品名(メーカー) | Beoplay E8 2.0(Bang & Olufsen) |
形式 | ダイナミック型 |
ドライバー径 | 5.7mm |
周波数特性 | 20 Hz - 20.000 Hz |
Bluetooth | ver.4.2 |
対応コーデック | AAC |
通信技術 | NFMI (Near-Field Magnetic Induction /近距離磁界誘導) ペアリング技術を搭載 |
デザイナー | ヤコブ・ワグナー |
寸法(幅 x 高さ x 奥行き) | イヤフォン:23x20x25mm 充電ケース:69x46.5x34mm |
重量 | イヤフォン右側:約7g、イヤフォン左側:約6g 充電ケース:約55g |
保証期間 | 2年 |
付属品一覧
- イヤホン本体
- 充電ケース
- シリコンイヤーチップ(4種類)
- Comply Sport イヤーピース
- 充電ケーブル(USB-C)
- クイックスタートガイド(日本語あり)
外観・機能について
最高級レザーが施された充電ケースですが、前機種「Beoplay E8」からガラッとデザインが変更されております。ストラップがなくなって、全体的に高級感が増してる感じですね。
ケース開け閉めは指輪ケースをイメージしていただくと分かりやすかもしれません。「コン」と言う心地よい音です。
いやはや、なんですかこのどこまでも高級な感じは。笑 これはテンション上がりますね。手前についているインジケーターは充電時に光ります。
イヤホン本体側面には「B&O」のロゴがあしらわれており、後述しますがこの部分にはタッチコントロールが搭載されています。しかも左右両方に。
フィット感を追求するために、人の耳の形状やカーブの研究がされたという装着側。確かに違和感のないつけ心地です。
イヤーチップは4種類付属。
それに加え、スポーツ時の使用に特化した「Comply Sport イヤーピース」も付属しています。素材はウレタンで、付け心地は低反発素材でしっかりとホールドされる感じですね。特段音質が劣化するということもありません。
通常の充電はケース背面にあるUCB-Cポートを使って行います。USB-Cへの変更は地味に嬉しいですよね。
ケースの充電残量は、同じく背面にあるLEDインジケーターで知ることができます。
「Beoplay E8 2.0」は最大3回分満充電(約12時間分)できるようになってるんですが、「ランプが3つついていればあと3回、1つついていれあと1回」という具合に、残りの充電可能回数を表示しています。
「Qi(チー)」によるワイヤレス充電が可能
いやー、ついにイヤホン業界にもワイヤレス充電の波が来たんですね!個人的には大歓迎です!
この「Beoplay E8 2.0」は、Qi(チー)対応のワイヤレス充電器で、充電器ケースごとワイヤレス充電が可能。私の認識不足だったら申し訳ないんですが、ちょっと聞いたことないですね。
乗せるだけで充電中の目印であるランプ(ケースは赤ランプ、充電器は緑ランプ)が点灯しました。これは楽です。笑
「ひょっとしたら。。」と思い、試しにイヤホンだけ乗せてみましたがそんな機能はなさそうです。笑
ちなみに2019年4月に、BANG & OLUFSENから専用ワイヤレス充電器が発売される予定とのこと。今回USB-Cに変更したことを考えると「急速充電に対応」とかあるかもしれませんね。
「B&O アプリ」で各種セッティングが可能
「Beoplay E8 2.0」は、専用アプリで細かな音質の設定が可能です。これ、個人的には必須だと思うんですよね。
イヤホンが持つ基本的なスペックを凌駕することは出来ないにしても、好みの音に近づけることはできる。人それぞれ好きな音って違いますからね。絶対欲しい機能です。
アプリの設定方法・使い方
アプリを立ち上げたら、ナビゲート通りに設定していけばOK。
「Beoplay E8 2.0」を選択後、カラーを選択すると一番左の画面になりますのでOKならペアリングを開始。完了するとインターフェイスが立ち上がりますので、中下段位ある「Sound」という項目から好みの音質に調整することができます。(調整画面は一番右)もちろんセーブも可能。
あとは周囲の音を聞くために一時的に音量を下げる「Transparency Mode」の音量レベルなんかも変えれたりできます
▼ インストールはこちらからどうぞ
B&O「Beoplay E8 2.0」を実際に使ってみた感想
基本的な機能は解説できましたので、ここからは実際に使ってみて感じた「いいところ、悪いところ」を書いてみたいと思います。
B&O「Beoplay E8 2.0」のオススメポイント
タッチコントロールが快適すぎる
私自身タッチコントロールを初めて使ってみたんですが、めちゃくちゃいいですね。一言で言うとタッチパネルに近い操作感です。
ほとんどの完全ワイヤレスイヤホンはクリック型の操作だと思うんですが、この「Beoplay E8 2.0」はほんとにタッチするだけ。ですので、クリック型のような操作時に耳の中に押し込む感じもないですし、グッと力を入れる必要もありません。
しかも両方のイヤホンが操作可能!ちゃんと反応もします。これは非常に快適です!
オペレーションがパーフェクト!
オペレーションとは、一時停止や再生、早送りの操作のことですが、必要な全ての項目があるんです!
「え?普通じゃないの?」と思ったあなた、これ意外と普通じゃないんですよ。「操作は片側しかできない」とか、「曲送りができても曲戻しができない」とか、だいたい何か欠けてるんです。
それに対し「Beoplay E8 2.0」は、両方のイヤホンがタッチコントロールに対応しているのもあり余裕があるんでしょうね。全てのオペレーションが振り分けられています。
左側 | 右側 | |
一時停止/再生 | ×1 | |
曲送り(スキップ) | ×2 | |
曲戻し(スキップ) | ×2 | |
音量 | (ー)長押し | (+)長押し |
Transparency Mode | ×1 | |
音声起動 | ×3 | |
電話を受ける | ×1 | |
着信拒否 | 5秒長押し | |
電話を切る | ×2 |
あ、早送り、早戻しがないですね。これはアプリ操作でお願いします。笑
NFMIペアリングが非常に優秀
NFMI (Near-Field Magnetic Induction / 近距離磁界誘導) ペアリング技術とは、補聴器などで使われてきた医療系の技術です。よって人体にも安心。
完全ワイヤレスイヤホンは、左右独立型と「Beoplay E8 2.0」のようなペアリング型とあります。
そしてそのペアリング型イヤホンに関しては、「NFMI技術を使っているか使っていないかで、大きく使い勝手が変わる」と言われております。
端的に言うと「全然音が途切れない」です。もちろん音ズレもありません。
「実際にどれくらいで途切れるのかな?」と思って試したところ40cmくらいまでは大丈夫でしたね。しかもこの使い方気に入ってんですが、
- 音を小さくしたい時は、左イヤホンワンタップで「Transparency Mode」
- 今すぐ音を止めたい時は、右イヤホンワンタップで一時停止ではなく、右のイヤホンを外す!手をちょっと外側に出すだけで40cmくらい取れますので、一瞬で左のイヤホンの音が止まります。で、戻せばまたすぐに音が流れてくる
これは使えますね。
やっぱりワイヤレス充電は楽
充電する時にケーブルを挿す一手間って本当にいらないです。この一手間がないだけでかなりストレスフリーですよ。
B&O「Beoplay E8 2.0」の残念なところ
完璧な製品なんてありませんからね。残念なところもあります。
タッチコントロールがすごく敏感
普通に聴いていたり、普通に操作する分にはタッチコントロール最高なんですが、ふと触ってしまった時に反応してしまうこともしばしば。例えばイヤホンのポジションを変えたいときなんか触りがちですね。まあすぐ復帰できるんでいいんですが。笑
他には...
実は今回依頼主さんから「しっかり悪いところも指摘してください」と言われてるんで、あれば沢山書くつもりだったんですが現時点で他に思いつかないですね...
いや、これすごい事だと思います。イヤホンて無難な商品は別として何かしら弱点はあるもんですが、ここまで攻めた製品で弱点がないと言うのはかなりの完成度だと思います。「価格.comプロダクトアワード2018」でオーディオ部門大賞を獲ったのは伊達じゃありませんね。すごい。(お世辞じゃありません。)
音質について
さて、長々と書いてきましたが最後に音質の方を。
はじめに聴いた感想は「あれ?意外と普通...」というものでした。有名メーカーのイヤホンはなんだかんだ色があるのが普通ですが、この「Beoplay E8 2.0」はそれを感じない。特別音質がいい感じもしないし。。。
でもこれ、大間違いでした。このイヤホンはアプリで音質を変えてなんぼなんです。
通常時は非常にフラットな音、下手したら少し曇ってる音なんですが、アプリで「BRIGHT」に振ってみたところ、クリアな中高音が伸びてきてかなりいい音になりました。間違いなく高音質です。
恐らくそういうことなんです。初期の音質はどこにも寄ってない非常にフラット音。人は、いい、悪いを無意識に感じてしまうもんですが、そこに媚びずにありのままの音にしてあると。「そこからはアプリで好みの音質にしてください」というわけです。
実際に最初に感じた曇りはまったく感じなくなりましたし、非常クリアないい音がしております。「あーやられた〜」って感じです。
▼ 音質やコーデックに関する解説記事はこちら
イヤホンやヘッドホンの音質を左右するドライバーやコーデック、ハイレゾ、Bluetoothなどの基本を解説
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Bang & Olufsen 完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay E8 2.0」は非常にオススメ!
いやー、アワード大賞はダテじゃないですね。本当に素晴らしい完成度だと思います。音に関してはバランス型で、いかなる音質にも変えることができそうです。
最後にオススメできる方をあげるなら、
- 好きな音質を設定したい
- クリック型ではなく、タッチコントロールが好きな方
- ペアリングは途切れることなく、ちゃんとしていて欲しい
- オペレーションが充実しててほしい
- すぐに音を遮断したい時がある
- 高級感のあるモデルが好き
- デザインが好き
- 充電ケーブルを挿すのが億劫
- 予算に余裕がある
こんな方は間違いなく満足できると思います。
クオリティが高い分値段はそこそこしますが、それ相応の製品だと思いますのでご安心を。
では。
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