私がHIPHOPを聴き始めた頃、まだBad Boyとデス・ロウによる東西抗争は始まっていませんでした。
しかししばらくすると、NYで銃撃を受けた2PACがビギーやイーストコーストを罵り始め、デス・ロウと契約した辺りからみるみる内に状況は悪化。あっという間に一触即発の雰囲気になっていきました。
そして1996年9月13日、ラスベガスの路上で2PACが何者かの銃撃に合い、6日後に命を落としました。
偉大な才能が失われた瞬間でした。
当時私はHIPHOPを聴き始めたばかりだったことに加え、イーストコースト寄りのリスナーだったのでそこまで2PACに思い入れはなかったものの、時が経つにつれてどんなに偉大なラッパーだったかを思い知らされることになっていきます。
- Me Against the World
- Dear Mama
- All Eyez On Me
- Ain't Hard 2 Find
- 2 Of Amerikaz Most Wanted
- California Love
- Life Goes On
- Changes ...
挙げだしたらキリのない名曲の数々。
銃撃から26年たった今でも相変わらず私のプレイリストにはそれらの名曲達が名を連ね、人生になくてはならないものになっており、いつの日からか「撃たれた現場に手を合わせに行きたい」そんな夢というか、目標が生まれていました。
そしてついにその日がやって来ました。
先日ロサンゼルス旅行に行ってきたんですが、その際に少し遠いですがラスベガスまで行くことにしました。もちろん手を合わせるために。
日本中には今でも2PACを好きな方々が沢山いると思っています。そんな方たちに少しでも今のあの現場の状況を伝えれたらなと思い、この記事を書くことにしました。
当時に思い馳せ、私が見てきた光景を少しでも感じ取っていただけたら幸いです。
現場の詳細な場所を探すことから始めた
まずは詳細な場所を特定することから始めました。
ですがヒントは「Ressurection」というDVDの中にあることを以前からわかっていました。
「Ressurection」は、死後の2PACが天国から自分の辿ってきた人生を語っているDVDで、生前から2PACが自分の死を予感していたと話題になったDVDです。アカデミー賞にもノミネートされました。
冒頭に映るラスベガスの光景は、印象的ながらもどこか切ない映像になっています。(上の動画を再生すれば見れますので見てない方には見ていただきたい。)
そしてこの映像の中に、ある2つの道路標識がでてくるんです。
「FLAMINGO」
「KOVAL」
きっとこの道路を辿れば見つかるだろうと検索してみたところ、それらしい場所が見つかりました。
「FLAMINGO」という通りを真っ直ぐ行くと、「KOVAL」という通りにぶつかります。おそらくここだろうと。
その日は「MGMグランド」というホテルで親友のマイク・タイソンの試合を見た後の出来事だったので、ルートはこうだと思います。
これを元に現場に向かいました。
銃撃現場にはすごい光景が..
向かう最中どんな曲をかけていくのがベストか考えた結果、「Ghetto Gospel」をかけていくことに。死後に発表された曲ですが、この曲しかないと思いました。
付近に着くとDVDの中にもあった看板が目に止まりました。間違いないな、と。
ここに車を止めて歩いて向かうことに。
ここは「BALLY'S」というホテルの裏側にあたる通りで、先程出ててきた「FLAMINGO通り」です。
向かいに渡り進んでいきます。
反対側に「WESTIN」というホテルがあれば間違いありません。
現場の交差点までは比較的近いです。
これ以前にもファン達の祈り書きは書かれていましたが、近づくごとに増えていきます。
「ここか...」なんて思っていると、
もう言葉になりませんでした。
後ろの木までびっしりと。
遠い異国の地に住んでいる私の人生まで影響を与えたその人生に、誰からもリスペクトされるべきその生き様に感謝の気持ちを込めて手を合わせました。
ほんとうに来れてよかった
最期に車で通ってみました。
これが最後に見た光景なんかな...
住所
110 E Flamingo Rd, Las Vegas, NV 89169 アメリカ合衆国
▼ 「Ressurection」です。必ず見たほうがいいと思います。
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