「カメラ周りの機材は、機能は当然として、ビジュアルがいいと購入の決め手になる」
こんな方多いんではないでしょうか?かくいう私もその一人。
今回手に入れたのは、スタジオライトのパイオニアともいえるストロボメーカー「Profoto」の『A1X』というストロボライトです。
A1Xは、A1の後継機種にあたり約30箇所の改善を加えた最新機種という立ち位置。別名「世界最小のスタジオライト」という呼ばれ方もされています。
この「A1X」ですが、見た目がとにかくかっこよくてですね、個人的にこれまでのストロボのビジュアル概念を打ち崩していると思うんです。
また機能面でも、
- 光の均一性、色再現性の高い上質なストロボ光
- 他社のクリップオンストロボのような四角形ではなく、ラウンドヘッドのデザインを採用
- リチウムイオンバッテリーを採用し、他社のクリップオンストロボ(単3電池4本合計)の4倍の大容量
- 0.05〜1.0秒のリサイクルタイム(フル出力でも1秒)
- 発光ミスがほぼゼロという連携性
- オフカメラとしても使用可能
- LEDモデリングライト機能あり
- 様々な専用ライトシェーピングツールが用意されている
- シンプルなインターフェイス&操作方法
以上のような特徴があり、「クリップオンストロボとして最高峰に位置するんでは?」と思っています。
まだ実践では使えていませんが、とりあえずファーストインプレッションとして紹介していこうと思います。
Profoto「A1X」外観レビュー
こんなかっこいいストロボ、欲しいと思わないほうが難しい。
【見た目だけじゃない】機能もかなり優秀です
光に均一性、色再現性の高い上質なストロボ光
ストロボ光に関しては、こちらの動画が参考になります。
- 色再現性が非常に高い(ポートレイトで上質な肌感に仕上がる)
- 光が常に均一(Godoxなどの中国製、純正ストロボですらバラツキが出るが、A1Xは常に一定)
- 上位機種と同じキセノン管を使用
- 純正ストロボですらミス発光があるのに、A1Xはミス発光がほぼ無い(混線もしない)
プロカメラマンにここまで言わせるのですから、まず間違いないと思われます。
クリップオンとしても、オフライトとしても使える
「A1X」は、当然クリップオンのストロボライトとして使えますが、オフライトとして使うことも可能。(後述)
ホットシューに付けると、なんの設定もせずにそのまま使いだすことが可能です。光量の調整はダイヤルを回すだけ。
オフライトととして使用する際には、この「Profoto Connect」というトランスミッターか、もしくは「Air Remote」という無線接続機器(送信機)を使用します。※「Profoto Connect」はオフカメラキットを購入すると付属してきますが、「A1X」単品で購入すると付属しません。
「Profoto Connect」には3種類のモードがあり、煩わしい設定無しで使うことが可能。
オート | カメラのシャッターを切るだけで、適正露出が得られるTTL自動調光モード |
マニュアル | 手動で自由に調光可能なモード |
電源オフ | オフ |
マニュアルモードに関しては、A1X本体のダイヤルを回せば直感で光量の調整が可能、手元にない場合はProfotoアプリからも調整できます。
電源は充電式のリチウムポリマー電池を内蔵しており、最大30時間持続可能とのことなので必要十分。
ホットシューに取り付けても、野暮ったい雰囲気にならないのですごく気に入っています。
インターフェイスや操作が凄くシンプルに完結する
クリップオンストロボというと、「ボタンが沢山あってインターフェイスもごちゃごちゃしていて..」というイメージを持っていたのですが、A1Xはシンプルそのものです。
チャンネルごとの光量はボタンとダイヤルで直感操作、その他はメニューから項目を選んで操作する感じ。「なんで他のメーカーもこういう操作方法にしないんだろう?」と単純な疑問が生まれてしまいますね。
リチウムイオンバッテリー式で大容量
電源はよくある「単3電池4本」という形式ではなく、リチウムイオンバッテリーを採用し、他社のクリップオンストロボの4倍の大容量を誇ります。
また大容量バッテリーを採用することで、一般的なストロボライトの「電池残量の減少とともに、光の質やパフォーマンスが落ちる」というようなデメリットも回避できておりかなり優秀。
といっても枚数にすると、フルパワーフラッシュで450枚ほどらしいので、一応予備バッテリーも購入しました。
専用充電器も付属してきます。
専用ライトシェーピングツールについて
撮影の幅を広げてくれる「専用ライトシェーピングツール」がたくさん準備されているのも大きな特徴。
- ドームディフューザー(付属)
- バウンスカード(付属)
- ワイドレンズ
- ソフトバウンス
- フィルターキット
- グリッドキット
- Clic カラーフィルター
- Clic グリッド
などなど、撮影状況や写し出したい絵によって様々なツールで対応することが可能です。
ここでは付属されている「バウンスカード」と「ドームディフューザー」、別で購入した「 Clic カラーフィルター」を紹介します。
バウンスカード
これは「A1X」に付属されている「バウンスカード」のセット。はじめはこのように分解されていますが、1秒で組み立てれます。
バウンスカードこのように取付け、天井や壁にストロボ光を反射させ、やわらかく指向性の弱い光にしたい時に使用します。また、被写体に補助光として照射するときにも使えます。主に全体のライティングに柔らかさと指向性を与えたい時に使用するツールですね。
しかもA1Xに取り付けるライトシェービングツールはマグネット式になっており、パチっと勝手にくっつきます。これかなりいいです。
ドームディフューザー
ドームディフューザーは、やわらかくメリハリのある拡散光を作る際に使用します。被写体にストロボ照射した際に硬い光になってしまうのを防ぎ、柔らかい光にするためのツールです。
カラーフィルター
こちらは専用のカラーフィルター。私自身、情緒のある写真を撮りたいと思うことが多く、またサンセットなども作り出したいと思い、オレンジ色を別途購入しました。
こちらもワンタッチで取り付けることが可能。
バウンスカードの表面が溝になっているので、そこにパチっとはめ込み合わせ技も可能です。
実際に使用してみた
で、こちらがそれぞれ使用してみた感じです。今後色々試してみたいですね。
照射調整可能&LEDモデリングライト搭載
光がどこに照射しているか、照射具合はどんな感じか、事前に知ることができるLEDモデリングライトも搭載されています。
しかもヘッドのズームリングを回すだけで、簡単に照射角度や照射範囲を調整できます。
絞った場合
拡散させた場合
一番絞った時と一番拡散したポイントで「ピッ」と音がなるので「ここがマックスか」とすぐに判断することができます。また、ディスプレイ上部に「U」という形が表示されており、拡散具合に合わせて形が変形していくのも面白いです。
もちろん定常光として使うことも可能です。
各カメラメーカーの対応具合
Nikon | Canon | SONY | FUJIFILM | |
A1X | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
A1 | ◯ | ◯ | − | − |
「A1X」はカメラメーカー別に商品が用意されています。
ですが、旧モデルの「A1」に関しては、SONYとFUJIFILMは対応していないの注意が必要です。
Profoto「A1X」ファーストインプレッション まとめ
「A1X」を購入した理由は、「室内のポートレイト撮影で失敗したくなかった」「写真の幅を広げたい」というのが一番の理由です。
先日撮影の依頼をされまして「ここで撮って欲しい」と言われた部屋を下見に行ったんですが、全然光がなくて「こりゃ厳しいなぁ..」という環境だったんですよね。そうなると「ストロボ使うしかないよなぁ」と。
実はGodoxのストロボも一つ持っているんですが、あのインターフェイスのごちゃごちゃ感がどうしても好きになれず余り使う機会はありませんでした。(自然光や部屋の光で事足りたということもありますが)
その点「A1X」は、なにもかもがシンプルで、説明書を読まなくてもすべての設定を操作することができてしまい、現時点での使う意欲がGodoxとは全然違います。インターフェイスというのは私みたいな面倒くさがりには本当に重要ということです。笑
それに加え、このビジュアル、光の質の良さ、専用ツールの多さ、バッテリーなどの補助的機能の優秀さです。買わない選択肢はありませんでしたね。
価格に関してですが、正直かなり高いです。そこそこのレンズが買えてしまう価格です。
ですが、レンズと同じくらい、もしくはそれ以上に光は重要だと思いますので、思い切って買うことにしました。これがレベルアップに繋がれば安い買い物だと思うんですよね。
というわけでProfotoから発売されているA1シリーズの最新モデル「A1X」の紹介でした。
高いですが、買いだと思います。
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