▲ 噂のCMです
話題沸騰中のANARCHY(アナーキー)の音楽聴き放題サービス「AWA」のCMです。めちゃくちゃカッコイイですねえ!!
いい機会なんで、動画に出てきた『ANARCHY』ってラッパーについてガッツリ語ろうと思います。
CHECK!!メーン!!
『ANARCHY』の生い立ち
アナーキーとは、京都向島団地出身で、現在東京で活動しているラッパーです。
デビューは相当昔ですが、当時「ヤンキーエリート」として話題を一気にかっさらっていたのを憶えています。(中学から入れ墨を入れていたほど。父親は彫師。)
今日はキャリアのあるラッパーなので時系列を辿って説明していこうと思います。
1984年、京都の市営団地に転居。
ラッパーANARCHYの全てがここから始まったと言っても過言ではないとおもいます。京都向島の市営住宅は観光マップにも載せてもらえないほど、当時荒れていたようです。そんな環境で育った少年がどうなったか?
1998年、暴走族のリーダーになる。ケンカや悪さを繰り返し、決闘罪などに問われ、1年間を少年院で過ごす。このとき、ZEEBRAが出演する音楽番組を目にしたことにより本格的にラッパーを志すようになる。
一言で暴走族のリーダーで片付けるにはもったいないほどのエピソードが眠っています。(詳しくは「痛みの作文」) そして少年院の中で腹を決めるわけです。ラッパーになると。ZEEBRAが出ていた番組は恐らく「HEYHEYEY」でしょうね。
2000年、JC、NAUGHTY、BISHOP(現:YOUNG BERY)、DJ AKIOと共にRUFF NECKを結成した。
地元の仲間達とラップグループを結成。このグループもコレまたかっこいい。
個人的には「DJ 4SIDE」のアルバムに入ってた曲がツボだったんですが、見つけれませんでした。
1stシングル「Ghetto King」発売!
2005年12月21日、自身の1stシングル『Ghetto King』が発売。
デビュー・シングルといっても、その前から色んな所でFEATされていましたから「どんな曲を1stシングルでドロップしてくるんだろう?」感の方が強かったです。もう噂のルーキーでしたからね。
1stシングルの『Ghetto King』はYOUTUBEも消されてしまっているようですので、自身の生い立ちをラップした2ndシングル『Growth』をどうぞ。
「生まれた時は同じ0からだ。どれだけ出来るかな?死ぬまでだ」
ヤバすぎます。
1stアルバム『ROB THE WORLD』を発売
2006年12月13日、1stアルバム『ROB THE WORLD』を発売。『ミュージック・マガジン』、『Riddim』誌などで“年間ベスト・アルバム”に選出される。また、ヒップホップ誌 『blast』最終号企画“The Future 10 Of Japanese HipHop”において、将来を期待できる5人に選出され、表紙を飾った。さらに、カルチャー誌『Quick Japan』70号記念総力特集では“ゼロ年代日本次の100人”に選出されたり、『実話ナックルズ』および、カルチャー誌『High&Out』や『HARDEST MAGAZINE』などの表紙を飾った。
大ヒットデビュー・アルバムです。最初に見てもらった動画の中で聞けるラップはほとんどこのアルバムできくことができます。(トラックは違います。)
アメリカでは市営住宅(プロジェクト)出身を売りにしているラッパーは腐るほどいましたが、日本でここまで市営住宅出身をレペゼンしたラッパーはANARCHYが初めてでした。今話題の「KOHH」なんかも結構売りにしているとこはありましたが、日本においてはANARCHYが最初ですね。
そして肝心の内容なんですが、「HIPHOPド真ん中のドストレート」って感じです。聞いてみればHIOPHOPとは何かを体感できると思います。
初の自叙伝『痛みの作文』を発売。
2008年2月15日、初の自叙伝『痛みの作文』を発売。
アナーキーは「かなりのイリーガルエリート」という噂が先行していたラッパーでした。その真実がこの本の中には書いてあります。勿論書けないことのほうが多いだろうというのは簡単に想像できますが、十分楽しめる内容になってます。
アナーキーの生い立ちから、ラッパーになりたての頃までの話である。内容は物凄い濃い。熱い友情や、親子の絆。家族や仲間を大事にしている彼らしい作品だ。そして、数々の武勇伝を残している歴史も具間見れる。この作品を一言で表すならば、これがHIP HOP。
痛みの作文 : アナーキー : 本 : Amazon.co.jpより引用
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続きを見る今発売されている『ラッパーの自伝・HIPHOP書籍』 まとめ
2nd、3rdと順調にリリース
2ndアルバムは、イケイケだったファーストに比べ、タイトル通りドラマティックな仕上がりになっています。名曲多数。当然大ヒット。
日本ラップのレジェンドMUROをプロデューサーに迎え放った3rdアルバム。
キングオブディギンと呼ばれる男が全曲プロデュースしたんですから悪い訳ありません。重厚なビートを乗りこなすアナーキーはめちゃくちゃクールです。
少し今までと違ったアナーキーが聴ける貴重な一枚。
4thアルバム「DGKA (DIRTY GHETTO KING ANARCHY)」をフリー・ダウンロードにて公開
これには本当にびっくりしました。日本のラップアルバムの中では初ではないでしょうかね?アルバム丸ごとフリー・ダウンロードという形式で発表しました。しかも米国の大手配信サイト「Datpiff」「audiomack」のチャートで一位を獲得。
今でもダウンロードできるのか確認したら無くなってましたね。
「DGKA」は当初、US最大手のミックス・テープ配信サイト:http://www.datpiff.comにて配信されていたが、アクセス殺到(!?)のため、現在datpiff上からはダウンロードできなくなっている模様。Amebreakスタッフは何度も同サイトを利用したことがあるが、初めての現象……恐るべし、「DGKA」!
らしいですが、アップルミュージックで聴けます!
ついにメジャーデビュー
2014年、所属レーベルをavexの「CLOUD 9 CLIQUE」に移籍したことを発表。メジャー1stアルバム「NEW YANKEE」を発売する。
ついにメジャーデビューです。この頃京都を離れ、RYUZOと一緒に東京に出てきました。
アルバムはと言うとかなりメジャーを意識した作品になっており、昔からのファンからは賛否両論でましたが、大ヒットしたことは言うまでもありません。
生い立ちを追ったドキュメンタリー映画「DANCHI NO YUME」が公開
2014年7月5日、自身の生い立ちを追ったドキュメンタリー映画「DANCHI NO YUME」が渋谷UPLINKで公開される。
コレ見たかったんですがね。東京だけってひどすぎます…。いつかDVD発売されることを願ってます。
6th、7thアルバム発売にて現在に至る
6thアルバムの初回限定盤には曲に加えて、13曲分のショートムビー、16曲分のライブ映像を特典につけるという誰もやったこともないことにチャレンジ。
7thアルバムは価格を13000円に設定し発売。これまた誰もやったことないため、非常に話題になりました。
しかもこのアルバムは全曲フューチャリング作品という珍しいスタイルに。
客演も山程やっていますよ
日本人ラッパーは沢山いますが、客演でことごとく光るラッパーというのは僅かで、ANARCHYはその僅かに入っているラッパーです。
そして現在、映画監督デビューを果たしました!
いやー、ドコまで行くんですかね?笑
HIPHOP畑の人間で監督って誰かやってましたっけ?やっていたような気もしますが、ここまで大きなスケールではないですね。
いやあすごいですね。
▼ アナーキーが好きならアップルミュージックが満足できると思いますので、よかったらチェックしてみてください。
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最後に
彼の人生は濃すぎるのでこんなブログの1ページで語ることは不可能であります。(元も子もない。笑)
でもせっかく最後まで読んでくれたのに、それでは流石に申し訳ないので、最後に私が個人的に聞いたエピソードを1つ。
彼は故TOKONA-Xを心からリスペクトしていました。
TOKONAが亡くなってしばらくした頃、彼がバーカウンターで休憩していた時に隣でTOKONAの悪口を言ってる奴がいたそうです。
TOKONAの悪口がANARCHYの耳に入った瞬間、そいつが床に転がったとか転がらなかったとか…
信じるか信じないかはアナタ次第です…。
では。
ラッパー『ANARCHY』の生い立ちから有名になるまでのエピソードや、おすすめ曲、アルバムを徹底紹介します!