今HIPHOP界隈で話題のビーフ「漢 a.k.a. GAMI VS KNZZ」
とうとう漢がアンサー曲をアップしました。
正直この一連のビーフは、今いい感じで上がってきているHIPHOPのイメージが最悪にもなりかねないので、記事にするかはずっと迷ってました。
でも書きます。
これもHIPHOPの一部ですからね。
MC漢 vs KNZZ ビーフの流れ
今回のビーフは、今フリースタイルダンジョンで活躍中の大人気のラッパーMC漢と、KNZZ(元 ICE DYNASTY,練マザファッカー)というラッパーの間で起こったもの。順番を追って見てみましょう。
1.KNZZがMSC及びMC漢に対するDIS曲を発表
2.MC漢はフリースタイルでアンサー
3.KNZZがインスタにMC漢の著書「ヒップホップドリーム」をバカにするような写真をアップ。
4.KNZZが電話に出ない様子をMC漢がインスタにアップ
6.池袋のクラブBEDで一度は和解
5.KNZZの取り巻きで固められたイベントにMC漢がブッキングされ、例の事件へ…
6.事件後、KNZZがまたもディス曲をアップ
7.本日16:30にMC漢がアンサー曲をYOUTUBEにアップ
とまあ、こんな感じらしい。
HIPHOPにビーフはつきもの
HIPHOPにビーフはつきものです。
それが曲のやり合いだけで終わればいいんですが、HIPHOPはリアルを売りにしている音楽であるが故に、実生活の方へもバトルが波及することもしばしば…。
今回は滅多にない公衆の面前でのバトルに発展したわけですが、なんかきな臭いものを感じざるをえません。
今言われてるのが、「KNZZ側がMC漢をハメた説」
真実はわかりませんが、恐らくそうでしょう。(ライブ中に「はめたの私じゃなくて、あそこにいる敵刺〜」ってKNZZが言ってますからね)ビビって来ないとでも踏んだのでしょうか。
が、MC漢はやって来ました。こうなったらやるしかない状況です。
ひたすら唾をかけたり、ゲスな挑発を繰り返すKNZZ。
なんとかマイクで白黒つけようと我慢するMC漢。
もうこの時点で勝者は言うまでもないんですが、そこはKNZZ陣営のど真ん中。簡単には終われません。
しかし、逆にひけなくなったのはKNZZの方だったのではないでしょうか。
結果、唾をかけたり、マイクコードをひっぱたり、ラッパーらしからぬ行動に出ます。そして、漢がブチ切れた。
私が思うに、漢は滅茶苦茶我慢したと思う。漢は頭のいい男なんで、ここで簡単にキレてしまうととんでもない場所にまで波及してしまうってわかってたんじゃないでしょうかね。
でもKNZZ、あれはやりすぎですね…。昔の漢を知らないんだろうか?いや、知らないはずないよね。
そう考えると、典型的な一つの手法が浮かび上がってきてしまう。
格上相手にディス曲カマして、名前を売る「売名行為」
途中、坊主の男(ONE−LAW)が「KNZZの相手してやれよ!」と言っていたのは、恐らく「KNZZが漢に対して出したディス曲のアンサー出して、ビーフとして盛り上げてフックアップしてやれよ」って言いたかったんではないかと。KNZZ陣営としては、KNZZにかまってあげない漢が許せなかったんではないでしょうか。(憶測です)
もちろんフックアップという、「売れたら自分の仲間を引き上げる」という文化はありますが、それには当てはまりませんよね。昔から関係はありそうですが、現在はそんな親密には見えません。親密なら9sariに引き込んでると思いますしね。
音沙汰なかった年下のラッパーが界隈に戻ってきてディス曲出したところで、今の漢のポジションじゃ「そんなのに構ってる暇はない」というのが本音ではないでしょうか。
でも結局はアンサー曲出してくれたんだから、漢は優しい男だと思いますよ。曲を聴いてもらえばわかりますが、聴いてて痛いぐらいにディスが決まってますし、もうこの先はストリートのルールに則った解決方法で事態は収拾すると思われます。
ちなみに、最近の漢は「エンターテイメント性」を重視してますので、「漢たちとおさんぽ」なんかで報告してくれるんではないでしょうか。
というわけで、漢と同い年のおじさんから見た今回のビーフの雑感でした。
漢の「付き合ってらんねーんだよ!」って意味、凄くわかります。
私も職場のガキにイライラしてますが、血管浮かしながら必死で我慢してますから。笑
ちなみにヒップホップ・ドリームはアルバムにもなってますよ。(アップルミュージックで聴けます)
▼ マーダレイションも最高です!
最後に
HIPHOPを聴かない人達には、この一連のビーフが野蛮なものに映ると思います。でもしょうがないんです。
彼らは自分の人生を担保にHIPHOPをやってるんです。退けない理由があるんです。
それに決してこのようなことが、日常茶飯事で起きてるわけではありません。
これはHIPHOP文化の中の1つの出来事でしかない。
そう思っていただけたら幸いです。
P.S. あの曲一瞬TOKONAかと思った。笑
▼ 漢も78年組の一人です
【日本語ラップ奇跡の年代】昭和53年組(78年式)について徹底解説
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