今や女性でもタトゥーを入れている人が多くなってきた印象です
これはそのうちの1人、私が若い時に彫ったタトゥーのお話
スワロウテイルに憧れてタトゥーを彫りに
初めてのタトゥーは19歳になる頃、映画「スワロウテイル」に憧れて姉と一緒に彫りに行きました
私達姉妹は高速バスに乗って、地元から少し離れた所にあるタトゥースタジオへ
そこは普通のマンションの一室で、室内はお洒落な家具や彫り師さんの過去の作品の写真などがズラッと並んでおり、いかにもタトゥースタジオという感じ。
「タ、タトゥースタジオへ来てしまった…」
立ちすくむ私達
彫り師さんはとっても気さくな男性の方で、緊張する私達2人に色々な事を喋ってくれた思い出があります
事前に彫り師さんには大体の大きさやデザインは話してあったので、更に詳しく絵を決めていき腕に彫っていく
時間は3時間半くらい
正直な感想としては「想像してたより痛くなかった」
それに、終わった後はなんだか誇らしい気持ちだったのを覚えてます
あっという間の3時間半でしたが、とても濃い3時間半
彫った後の周りの人の反応
当時付き合っていた彼氏も愛読書は「TATTOO BURST(タトゥーの専門誌)」だったくらいタトゥーが大好きな人
地元に帰って早速彫りたてでサランラップをしてある腕のタトゥーを見せに行きました
仲の良い友人も「いいじゃん!似合うよ」と褒めてくれたので、身近な人にはタトゥーは結構受け入れられてたよう
当時の仕事は夜の仕事だったのもあり、特に隠さず普通に接客してました
ですが、ただでさえ偏見があるタトゥーを「若い女が入れてるなんて!」と言う理由で2時間くらいお説教されたり ご親切に私を指名して面と向かって注意してくるお客さんもいたりなんかして
若かった私はその度に腹を立てたり言い返したりしており、「適当にタトゥーを隠してやり過ごそう 」とは考えなかった
ちなみに当時働いていたお店の女の子の半数がタトゥーあり、私と同じワンポイントや背中からお尻にかけてガッツリまで様々!ドレスや小物で見えないようにしている子もいましたが、飲みに来たお客さんからも「この店タトゥー率多くない?笑」とよく言われてましたね
そして何故かガッツリ彫っている子は、お客さんからタトゥーについて何か言われたりとかしないんですよね(笑)
「一生消えないのがいい」
私がタトゥーを入れた理由の1つは「一生消えないからいい」という点です
いや、タトゥーはここがデメリットでもあるんですけどね(笑)
ちょっとやそっとじゃ消えないものを体に入れるんだから
自分もそんな風にブレずに強くなろう
何があっても強い人間になろう
そう言う気持ちでタトゥーを彫りました
タトゥーを入れてから大人になるにつれ、肩身の狭い思いや嫌な事を言われた時もありますが、まぁそれは入れちゃった以上 仕方ない
そんなのは別に初めから分かっていた事だし、理解を求める事もない
「自分がタトゥーを彫りたかったから彫った」
ただの自己満です
きっかけは「映画に憧れて 」と何ともミーハーな理由だけど、まぁ結果良ければ全て良し
タトゥーに否定的な日本で生きていく上では、見せないよう迷惑をかけぬよう気を使って生活しているつもりです
自分で楽しむことで完結
若い時とは違い誰かに見せてどうこうするものでもない
姉との絆になったタトゥー
一緒に彫りに行った姉は当初違うデザインの予定でしたが、何故か急遽私と同じ絵に(笑)
なので結果的に姉妹で同じ物を彫ったんですね
姉と同じタトゥーは純粋に嬉しいし何だか心強いし、姉妹で同じ物を彫っていると言うのは絆のようにも思えます
姉とは元々仲はいいですが 同じタトゥーを彫った事で更に楽しみを共有する事ができた
大人になった今、彼女とは離れたところでそれぞれ暮らしていますが、タトゥーをふと見るたびに姉を思い出し、姉といつも一緒にいたあの頃を懐かしく感じます
最後に
もし周りに「タトゥーを彫りたい」と言う人がいたら「彫ったら消えないよ。それがタトゥーだよ」としか言えません
全部自己責任
彫る理由とか、彫らない理由とか、周りの反応とか沢山考える事はあるけども、彫った側として「彫ったら消えない」と言う当たり前すぎることだけを伝えたいと思う
だけど私は「自分で選んで決め、好きなことをした」人生に満足です
タトゥー人生に悔いなし!
このコラムを書いた人
ぼんじり。3人育児に奮闘中。
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