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若さの終焉

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前回の続きです

ファーストタトゥー

先日、僕が仲良くさせてもらっているタトゥーアーティストさんのスタジオに遊びに行ってきた。 そのアーティストさん(Aさん)とは、僕が二十歳の時にファーストタトゥーを入れてもらった時からの付き合いになる。 ...

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念願のタトゥーを入れたことによって、後ろめたさがなくなった俺は無敵そのものだった。

「俺はお前らと違うんだよ。一緒にするな。」

そんな気分だった。

実際のところ、タトゥーを入れたぐらいでそんな差は生まれない。当たり前だ。肌に絵を描いただけなんだから。笑

でも当時の俺は最強のアイテムを手に入れたかのように振舞っていた。

普段はかくしていたが、夜の街やクラブではこれみよがしに出していた。

世間ではタブー感や軽蔑差別そんな風に晒されるタトゥーだが、クラブという空間ではそれが一変する。それが最高に気持ちよかった。

今は色々な価値観があるのがわかるからそんな風に思わないが、当時は自分のその感覚に全く迷いがなかった。

「若さがなせる技だった」と、思い出すとちょっと笑えてくる。笑

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自分で言うのもなんだが、女に関しちゃ高校時代から苦労したことがない。中学は苦労した。笑

いいな、と思ったらとりあえず手を出してきた。まさにやりたい放題。抱いた数?数えてないし思い出せないほどやった。

中でも印象に残ってる女の話をしよう。

その日は平日だったこともあり、クラブは空いていた。ソファに座ってボーッとしていると女が目の前で立ち止まり、テキーラを机の上に「ガンッ」と強めに置いた。そしてコチラをじっと見ている。

顔を見るとかなり可愛い。かなりだ。俺は平静を装って、躊躇うことなくテキーラを飲み干した。女は笑った。

それからカウンターに移動して色々な話をした。今思えばくだらない話だったと思う。

しばらくして二人でクラブを後にした。その先は言わなくてもわかるよね?最高の夜だった。

ちなみに後にも先にもそんな出来事はない。だからすごく印象に残っている。

これは「世の中にはイカした女がいるんだぜ?」ってお話。

ストリートファイト

僕にはやたらストリートファイトをしていた時期があった。理由は特にない。

目が合ったらふっかける。生意気な雰囲気を感じたらふっかける。そして時にはふっかけられたりもした。いつも仲間といたからクラブの外で大乱闘なんてのもあった。

でも夜の世界なんて狭い世界だから、終わってみたら誰かの知り合いとか友達とかそういう事も多かった。ぶっちゃけそれで助かった事もあったし、痛い目をみる事もあった。

今となってはどれもこれも「悪いことをした」と思えるのだが、当時は全く思わなかった。顔や服が血まみれになっていてもおかまいなし。そこに優しさはなく、いつも自分の安っぽいプライドの為に人を傷つけていた。

「なぜあんなひどいことができたのだろう…」

本気でそう思う。

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若さの終焉

人は色々な失敗を繰り返し、時に傷つけ、傷つけられ、ちょっとづつ「人の気持ち」ってやつを理解するようになり、やがて本当の大人になっていく。

それは当然自分にも当てはまっていた。

ただ自分の場合それに加え、好き勝手やってきた「ツケ」を払わなければならなかった。

そのツケは今まで経験したことの無い「闇」を連れてきた。

目の前が真っ暗になり、生きる力を失った。生と死について考えた。

一瞬だけ死に傾いた瞬間があった。

でも踏みとどまった。

そこのラインで何故踏みとどまれたのかは分からないが、死に対する恐怖じゃなかったのは確か。

生に対する執着だったのかな。

それからは意識的に余分なものをそぎ落としていった。見栄やプライドといったどーでもいい類のものを。

そうすることで見えてきた世界は全く違うものだった。

もちろんタトゥーを含め、自分の過去に後悔なんかしちゃいない。逆にやりきった感があって爽快なくらいだ。「もう一回やるか?」って聞かれたらやるだろうな。 それ位楽しかった。

でもその先に待っていたのは闇だったっていうのは、きっとそういうことなんだろうなぁ。

※ この話はフィクションです。

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